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6月4日 広州に向かう

 何回成都のユースに泊ったことだろうか。当初パンダを見るつむりだけが、パンダ飼育センターで四姑娘山の美しく撮られている絵葉書を見つけ、訪れたくなった。ユースでチベットに行ける事も知り、早速参加。無節操なこんな旅でいいのだろうか?、何か目的をもった旅が「旅する」の定義なのではと考えつつも、「いいんだ、いいんだ、風に吹かれていけばいいんだ」と旅を続ける。
 成都のユースの推薦を1つ、中国人スタッフが皆若く、にこやかで笑顔を絶やさず、何とも言えずかわいい、つい話をしたくなる。日本人スタッフの三室 賢司さんお世話になりました。「日隆」を出れたのは貴方のおかげです。感謝。
 広州に向かい、ベトナム情報を得て、最大15日のビザ不要期間を利用したく思っている。「ベトナム」この言葉だけで、胸が詰まる。この目で見ることができる。不思議な不思議な長い長い時間を感じる。「ベトナム戦争」は何だったのか。
夢の出来事でしたね

# by makinoichiro | 2010-07-27 15:45  

6月1日  日隆を出れず

 李さん、四姑娘山へガイドと共に出発。
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朝より小雨、きっと山頂付近では雪だろう。無事を祈る。一人この日月山荘に取り残される。地震の影響で入ってきた「小金」に出るには「小金」に6時台に着かねばならず、そのためには此処を4時過ぎ出ねばならない。そんな交通手段なし。また運悪く今日は地震の復旧具合を見に政府の役人が視察に来るらしく、宿の主人手があかない。
 明日、9時に小型車で地震の直撃を受け、まだ大型バスなぞ通行不能なルートで成都に帰る。といった事を成都のユーススッタフの電話通訳で確認する。我が中国語情けなし。

# by makinoichiro | 2010-07-27 15:41  

5月31日 四姑娘山をトレキング

 早朝8時ごろ出発、麓は良い天気 ガイドの案内でトレキングスタート。5月31日 四姑娘山をトレキング_f0217365_15262226.jpgお昼ごはんは宿がマントウ・ゆで卵・果物を用意してくれる。ミネラルウオターをそれぞれ確保し山に入る。超有名な観光地なのだろう入山料を70元も取られる。急な坂道をガイドは軽やかに登って行く。山登りは苦手ではないはずだが後を追うのがしんどい。馬に乗った3人組とすれ違う。初日の出を見るために登ったが観れなかったそうだ。こんなに天気がいいのに山頂は曇りか。山の天気の虚ろ気を思う。スミレ科の植物なのか小さな花が黄・白・紫5月31日 四姑娘山をトレキング_f0217365_15354050.jpg
目を挙げると赤・まだらな黄・薄い桃色のシャクナゲが満開。ブルーポピーに胸ときめかす。途中、ガイドさんが少し前方の左手前に黄色いポピーが咲いていると指さしてくれた。
すると、植物は群生するのか、適応条件を求めるのか次々にイエローポピは現れてくれる。
 なんとなく頭が重い、息も登りになるとゼイゼイと言っているわが胸の鼓動が聞こえる
同じ経験をラサでも感じた。「高山病」頭によぎる。山岳標識が3800mを示している。
富士山以上の高度を歩いているのだ。5月31日 四姑娘山をトレキング_f0217365_15364517.jpg「日本一高い場所を歩いている」単純人間そのものなのでそう思った瞬間、少し頭が軽くなる。折り返し地点の花子湖に到着。
7月中旬にもなればこの辺り一面に高山植物が咲き乱れ、山頂の白い雪、赤く咲き乱れる木々、緑の新緑、そして色とりどりの湖畔に咲く小さな花々、それはそれは美しいとガイドの話を通訳してくれる李さん。四姑娘山は恥ずかしがり、雲に隠れてその姿を見せず。若い娘さんだもの仕方ない、諦める。ブルーポピーも然り。恥ずかしがり屋なのだろうと諦める。
李さん、失恋でこの四姑娘山登頂し、踏ん切りをつけると語っていた。私に対する、貴方の気配りは異常ですよ。いくら私が日本からの旅人=お客さんだとしても。解っています、今日貴方がトレッキングを設定してくれたことは私のためであることは。李さん、貴方にとってトレキングより直接山に登る方が時間の節約になることぐらい。また、如何して料金を割り勘にしないのですか。貴方は、「お客さんを大切に取り扱いのが中国式です」と云う。今まで、親切でない中国の人に出会ったことは確かにありません。みんな、友好的で、丁寧に私の質問に答えてくれます。私がもう7週間近く一人旅が出来ているのが何よりの証拠です。李さん、貴方の気持ちそのまま受け取らせてもらいます。全額貴方の奢りにさせて貰います。「受けた恩は、倍返し」ですよね中国の諺は。忘れません。
感謝、感謝

# by makinoichiro | 2010-07-27 15:29  

5月30日  four girls mountain にて

今回も大変ラッキーなことにほんとに親切な中国人の李 明さんに出会う。
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成都発早朝6時20分発のバスに乗り込もうとしたところ大都市のバスはどこも同じ案内が不十分で違ったバスに乗り込んでしまった。すぐに正しいバスに乗り換えたのは良いが、荷物を置っぱなしているのに気づき今回は難を逃れる。ある陽気な中国人が私に話しかけてきた。ひどい英語で話しかけてくる。見かねて助け船を出してくれたのが李さん。同じく四姑娘山に行くと云う。私にとって大助かり、強力な援軍を得た限りだ。落ち着いた気分になっているその瞬間急ブレーキの音と共に横滑りし鈍い音。事故だ。
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中国の交通事情では事故は必ず起きると思っていた。交通法規を厳しく守るようにしなければ、事故が起きるの当たり前。今に取り返しのつかない大事故が起きるでしょう。事故自体はバスの左前がへこむがそのまま運行する。当てられた方の車の姿なし。事故の責任はその車側にあるのか?事故処理の関係か、運転手が慎重運転になったのか「小金」と云う目的地に着いたのが午後7時過ぎ。13時間ものドライブ。ここから四姑娘山に向かうにはさらにタクシーで2時間かかる「日隆」まで行かねばならぬ。相乗り客がなければ全額自己負担100~150元と聞いていた。また「午前中なら日隆に向かう人もいるであろうが午後はほぼいない、小金で1泊する覚悟が要りますね」と成都のユーススタッフ。バス運賃が137.5元だったからタクシー運賃の高額さは理解できるでしょう。
こんな悩みをすべて解決してくれたのが、イケメン中国人の李 明さん。まず同行者を探す。誰もいない。次にタクシーを探す、値交渉に入る150だ、即決せず少し離れた白タクに向かう2・3言交渉し120でまとめる。恨めしそうなタクシー運ちゃん。「宿泊先をどうするか」と聞いてくるので成都のスーユの紹介で「日月山荘」は如何と返事。電話番号を示す。彼、車中より電話連絡してくれ2人部屋で1人40元でまとめてくれる。9時過ぎに宿に到着、電話連絡のおかげで夕食も美味しく戴けた。宿には中国人グルーが5・6人食事していた。明日の行動予定を、片道12・13kmの四姑娘山の麓沿いにある大海湖・花子湖へのトレッキングとする。

# by makinoichiro | 2010-07-27 15:18  

5月29日 また成都

 成都に28日予定時刻通り飛行機到着。ラサ空港ではすこし苛立ったが、「終わりよければ全てよし」。旅行会社の手配したドライバーがゆっくり、ゆっくりした運転で、「時間が心配だからもう少し飛ばせ」と云っても。英語通じず。「身振り雰囲気で少しスピードを出せ」と言うと、反対に制限速度が40kmの標識を示したり、警察があちこちで見張っていると返答してくる。「ほら、ぐづぐづしているから後ろの車が追い越して行ったじゃないか」と追い越した車を指さす。心持スピードを上げるドライバー。心を落着かせじっと耐える。相方のフランス人の方がもっと直接的にスピードを上げるよう文句を云う。彼はラサから成都までの切符の確認予約が不十分で、その意味も込めて1時間30分前には着いておきたいそうだ。ドライバーの気持ちも相方の気持ちも解る、私は空き空きの道路をのこのこ走るそのスピードに苛立つ。
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 出発50分前にラサ空港に着く。すでにアナンスで成都行きの客は搭乗ゲート前で待てと言っている。チェックインカウンターで座席券を受け取り出発ゲートに進む、例にもれず荷物検査、ここで娘がスペイン土産に買ってくれた十特ナイフが機内に持ち込めない。クレイムがつく。単純バカな私、「じゃあナイフだけ置いておく、このまま通せ」とごねる
冷静なフランス人、カウターに戻り、機内ではなくチェックインにしろと忠告してくれる。素直に従う。
 相方のフランス人、愉快で、機知に富んでいる。離婚歴があり、今2回目のロシアの美人妻との間に18になる娘がいる。娘さんのことを大変気にしているのが会話の中にたびたび出てくるので解る。「私にも2人の娘が居り、長女のほうが何を思ったのかこの4月より再度大学院に行き出した。2女はすでに働いている。基本はそれぞれの生活にはタッチしないで行こう。が、2人は私には気になる。勿論、妻の方がもっと気になる」。てな会話を交わす。
相方、突然ガイドに「カラフルな帽子、ボリビア土産だそうだ、をかぶり直し写真を撮ってくれ」とカメラを渡す。ガイド云われたままにカメラを構えシャターを押す構え、私もカメラを身構える。その瞬間、辺りを威圧するような疳高い声、「撮るのやめろ、そこの2人カメラで撮るな」公安警察の警告。公安警察をバックの写真を狙った。
また、ポタラ宮の2×1,5m程の絵、写真の様に美しい、露天商の親父やってきて、500を表示。相方、「高い」「お前値段示せ」相方、悠然と「1」。露天商、呆れて、両手で話にならないのジェスチャ^。が此処からが値交渉の始まり、色々数分やり取りし、最終120までまけさせる。
 明日早く、four girls mountains に向けて旅立つ。高山植物が咲いることを期待す。

# by makinoichiro | 2010-07-27 15:09