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5月10日 張掖に入る。まぶしい太陽がお出迎え。

 9時30分発張掖行きバスに乗り込む。列車と違い定刻の発車。気持ちいい。中国風バスシステムは街中を一歩離れると、適当な目印、大きな交差点、高速道路のインター入り口、橋の手前、等で合図すれば乗り降りができる。合理的である。4時間の旅。その間テレビでビデオを流している。中国語で話しているのに中国語の字幕が出る。「なんや、これわ」と思うが、こちらの人達、気にする様子なし。運転席の後ろ右の席つまり助手席の後ろ側、特等席が開いていたので、横にリックを乗せ隣に悠然と座っていると。それほど怖そうなおっさんではないが「荷物どけて座らせろ」の合図。「後方に行けばまだ席一杯空いているなないか、私は遠く日本から来た、地理に不安だから道路表式を見るべく此処に座っているのや、解っていな」声にならず。荷物わが足の下に置く。
 4時間で張掖に着く。ほぼ予定通り。前日、武威で個人観光の人につかまり「明日連れて行ったるから此処で待っておけ、250km先だから3時間で行くと説明してくれた。」毎日定時に此処を出る。午後3時30分だそうだ。翌早朝は張掖からこちらに向かうとのこと。バスならお客を拾い拾いだし休憩も入れるだろうから4時間かなと予想。バス平均90~100kmで飛ばす。クラクションを「どけどけ、追い越すから先行くぞ~」鳴らしまくる。
 町に着くと定例行動。宿探し。明日もバスを利用しようと考えているのでバス停近くを物色。招待所なる処に泊まりたい興味はあるが、いまだ泊まる踏ん切りつかず。精力的に目星をつけておいた場所を訪れる。「万寿寺」「大佛寺」。後者が断然いい。ド出かい涅槃佛
の後方にたくさん仏たちが取り囲む。回廊を隔てて、講堂壁面に異様な仏たちが従う。目が狂っている。ほとんどが取り払われている。だから空洞になり異彩を放っている。仏教がインドからシルクロードを経て西安に伝わる過程での長い年月を懸けた異教徒との遍歴が偲ばれる。そういえば独特の白い帽子を被った男子、スカーフを頭に巻いた女子と多く出会う。通りの交差点に白い銅像が目に入る。上海駅まえでバッハに出くわしたのを思い出し。今回は誰、私のしている人かな。
5月10日 張掖に入る。まぶしい太陽がお出迎え。_f0217365_10584632.jpg
なんと、「あのマルコ・ポーロだ」。彼の銅像だ。
マルコ・ポーロがこの町に来ていたのだ。遠い遠い昔が私の頭を駆け巡った。あの時この町はどんな姿だったのか、彼はこの町に如何関わったのか。
 明日期待の「万里の長城」だ

# by makinoichiro | 2010-07-27 11:00  

5月9日 武威に入る。 途中雪化粧の山々に出会う。

 蘭州9時30分発のバスで武威に向かう。電車は始発駅以外はほぼ遅れるであろうことが解ってきたのでバスでの移動に切り替える。駅の待合室でのイライラが解消される。バスの方が料金は少し割高。3時間程すると風景が一変する。緑が亡くなっている。赤茶けたゴロゴロした高原でもなく丘でもないような処を走っている。でも確かに畑の跡が見て取れる。何か野菜が育てられているのかと目を凝らすが、見えない。水はどうするのか。川など見えないぞ。雨季と乾季があるのか?など考える。左前方に白いものがかすんでみえていたが、山に積もった雪だ。雪を被った山々がバスを招いている。此処はどこなのだ、地図とにらっめこしても、わからん。嬉しくなってバスより写真を撮った。バスが埃まみれで窓が透明出ないのを恨む。
 5時間後バス武威に到着5月9日 武威に入る。 途中雪化粧の山々に出会う。_f0217365_10444864.jpg。感心するのはバスの運転手の運転さばき、信号なぞ殆どなく、またあったにしても信号無視が当たり前のこの国でよく当たらずに人、車を避けて走るな「神業」だ。高校の教科書で習った鳩磨羅什?の寺があった。立派な寺だが改修中に付き無料。「雷台公園」「文 」と精力的に歩き回る。始めて傘のない太陽を見る。

# by makinoichiro | 2010-07-27 10:46  

5月8日 甘粛省の省都、蘭州に入る。

 列車遅れる。遅れるだろうと思いながら出発40分前に待合室に入る。電光掲示板が遅れる事を示している。場内放送もおそらく其の事をアナンスしているのだと思うが聴き取れない。結局45分ほど遅れで蘭州に向けて動き出す。「無座」でも十分に座れた。まだ余裕がある。車窓の風景が今までと一変。緑なぞない、あるのははげ山のような大地。「オレはこんな処を歩こうとしていたのか」。準備不足を恥じる。
 天水を11時35分に出発、蘭州に着いたのが3時45分なので約4時間の汽車の旅。風景は変化なしの退屈。大きな駅だ、蘭州駅。砂埃のお出迎え。駅前のかなり綺麗なホテルに荷物を下ろし、市内探検へ繰り出す。目指したのは黄河にかかる、由緒ある「黄河第一橋」と隣接する「白塔寺」。慣れてきた、地図とバス停に書かれている運行表でバスを間違えずに乗り目的地まで辿り着けた。バス代たった1元。また、なれなれしい昔お姉さん声をかけてくる。5月8日 甘粛省の省都、蘭州に入る。_f0217365_0143269.jpg何言ってるのかさっぱり、記念に撮ったであろう多くの人たちの写真を見せ盛んに何かを言っている。バスの運転手のねいちゃん笑いながら運転している。程なくこのおばさん下車、私に名刺を渡すの忘れなかった。
 黄河は三門峡で見たのとまったく違っていた。流れが速く、砂埃りの中を唸るように流れていた。太陽は砂のカーテンの奥に薄く光っていた。黄色なんかじゃなく砂色だ。町も完全に砂煙でぼかされていた。砂漠が近いことが感ぜられた。明日は砂漠の入り口にあたるのかな「武威」に入る。

# by makinoichiro | 2010-07-27 00:15  

5月7日 天水に入る。青空は望むべきもがな。

宝鴎駅を25分ほど遅れで列車は出たが、今回も列車が天水についたのはおよそ1時間遅れとなった。道中、中国語の勉強に充てることにしているが真向かいに可愛い男の子が愚図り出したので放送を聞くのに集中できなくなる。目が合い、私がほほ笑むと、おチビさん微笑み返してくる。「かわいい」。写真を撮ってしまった。
 ホテルを駅前に決め、今日も、昨日の成功を夢見て、・・・・」を目指す。5月7日 天水に入る。青空は望むべきもがな。_f0217365_011958.jpgホテルの美人ねいちゃんが“乗るべきバスナンバーと下車地”を教えてくれた。が、乗り場が解らない、バスの会社員と思える人に聞く。中国語速くて、速くてさっぱり。でも、不思議、なんとなく身振りで乗り場を見当つける。あった。「9路バス」見つかる。でも乗客4・5人、不安が襲う、有名な観光地なのだ、どうして客、観るからにしてそれとわかる観光客いないのだ。バスは出てしまった。もう度胸をきめる。「あっている、あっている」と心を落ち着かせる。
 乗車賃が3元より推測して30・40分の行程と読む。10分もすると、いかん「睡魔が襲ってきた」まだまだ先だと油断する。瞼下がってきた、「あかん、あかん」寝てしまう。寝てしまった。気がつくと、乗車して30分経っている。すぐ運転手に地図を見せ降りたいところを示す。運転手、手で「もう少し先の合図」くれる。下車地は「南部寺」とメモ書きにある。確かに立派な寺だ。中国の観光地は70歳以上無料、60以上は半額に成っている処が多し。ここも例外にもれず。
 えらい急な坂道をどんどん登って行く。「南部寺→1000m」の表示あり。あと1kmか?
登りつめ見返すと町が眼下に広がっている。道、雑木林、河、河原、その向こうに町の順に並んでいる。いい眺めだ。見惚れている間もなく背後よりささやきが聞こえてきた。かわいい娘さんが声をかけてきた。「案内してあげる」と云う。1人で来たのか、不安ないのかとも聞いてくる。
5月7日 天水に入る。青空は望むべきもがな。_f0217365_0515.jpg
彼女英語上手くないが、熱心に説明してくれる。「そう、1人旅だ。思わぬ処で、貴方のような素敵な人と出会える。一番の旅の醍醐味だ」と何時になく心弾ませて答えている。彼女小さな声で「Cool」と親指も立ててくれた。「この木たくさんの動物居る、少し下がって、そうそこから見て、なんの動物居る。」「snake」「トエ」「次はここから、何がいる」「dragon」「トエ」・・・・・こんな感じ。次は「心清める池」古びた底の見えないカバーが掛けられているだけのもの、スケベおっさん感心した様に肯く。「杜甫の詩」。杜甫が祀られている社あり。社の両脇に彫られている詩を催促すると、彼女、優しく響きのある中国語で朗読してくれた。ふと不安がこみあげてくる。この子はどうしてこんなにも私に親切なのだろう。出会いのときも、「李広墓」は此処でない、「私は解らないから、聞いてきてあげる」と一目散に階段を下りて行った。「やはり此処ではない。タクシーを利用しなさい」と云う。真意はなんだ。「生まれはここ天水、大学はほかの場所」いよいよ出口まで来た。写真撮ったげる、門の前に立ちなさい。どこまで優しいのだ。「あなたと一緒に撮りたい」。タクシー読んであげようか。「大丈夫、下で捕まえるから」彼女、「take care bye」。バスを待つと、間もなく1台の車近づいてくる「「李広墓」に行くんだろ。20元で如何」。無視する。彼女の仲間なのか。疑っている自分を恥じるべきか。
 今日も不思議な日が暮れた。

# by makinoichiro | 2010-07-27 00:06  

5月6日  西安→宝鴎 晴れ青空見えず。

 早朝6時目覚ましなしで起きる。同室の3人組はまだ夢の中のよう。若い女学生はどこも同じ、否、同室の女学生はお洒落を気にしている。私が明朝早いことを知ってか、声をひそめて話しだすので、「Dno’t worry. Talking with your chinenes sounds like sleeping song for me.」大きな声で笑っていた。彼女たち陽気で、優しいのだが、シャワー後の顔へのパックも忘れていなかった。
 宝鴎駅前のホテルに宿をとる。100元だと云う。どうもボラレテいるようであるが、ネットもでき、シャワーも問題ないし、日本でのビジネスホテルのことを思えば安い。
5月6日  西安→宝鴎 晴れ青空見えず。_f0217365_23492651.jpg

洗濯、ネットが2大目的である。次の場所の情報がなければ不安でもあり、面白味も半減する。そうそう、今回初めて、ホテルに置かれていた案内書を頼りに炎帝行宮なる処に行って来た。場所わたいした所ではないが、中国語の案内を頼りに行けたことは嬉しかった。
 明日の列車の予約もうまくいった。少しであるが中国語も馴染み出した。

# by makinoichiro | 2010-07-26 23:50